コーチが大切にしていること
人はもともと才知と想像力にあふれ欠けるところのない存在である
私がコーチとして常に信じていることで、この想いを胸に常にあなたと関わります。
人は時に目の前の状況に圧倒されたり、希望を失うこともあると思います。
周囲が、そして何より自分自身が「お前には力がない」とささやく時があるかもしれません。
でも私は、あなた自身のちからを信じることから始めます。
あなたは「できる」存在なのです。
答えを見つけることも「できる」し、行動を起こすことも「できる」。
倒れたって再び立ち上がることが「できる」。
そして何よりも、学ぶことが「できる」。
そこから更に成長「できる」存在なのです。
コーチの役割は、あなたの中にある光に気付かせたり、本来あった光を、あなた自身が思い出すことを助けるだけです。
光はあなたのなかに「もともと」存在しています。
意図的な協働関係
コーチングは、クライアントとコーチの両者が同じベクトルでぶつかることが大切です。一方の力だけでは真の意味では機能せず、クライアントとコーチが協働することで本質的な変化が生まれていきます。
だからこそ、両者が意図的に作る協働関係が欠かせません。
例えば、私はコーチとして、いつでもクライアントであるあなたを失う覚悟をもって接します。そうでないと、どうしても「安全であること」や「居心地が良いこと」を優先するあまりあなたに遠慮をしてしまいます。この遠慮があなたの本質的な変化を妨げる大きな要因となることを知っているからこそ、あなたと私が全力で関われるための、お互いが遠慮なく言葉を出すことができるための関係作りを大切にしていきます。
「協働関係の障害となり得ることは何か?」
「コーチングから最大の実りを得るために2人の間ではっきりさせておかなければならないことは何か?」
「コーチングの関係をさらに効果的にかつ力強いものにするために、変える必要があることは何か?」
コーチングを開始する際に築く関係はもちろんのこと、継続していく中でもとても大切なものが「意図的な協働関係」になります。
守秘義務
コーチングには大前提として「守秘義務」が存在します。
あなたが真に行きたいところへ向かうためには、あなたの意識や気持ち、大切にしていること、これまで触れたくなかったことなどを話すことが鍵になります。
コーチングの場では、安心してこのようなことを言葉にできる環境であることがとても重要だと考えています。
そのため、コーチは守秘義務を遵守します。
コーチングの中で話されていることを、本人に許可なく他言することは一切ありません。コーチングを受けていること自体も誰かに話すこともありません。
特殊な関わりの例
▷直感を投げかける
あなたは直感をどう捉えていますか?
直感はきちんと見えたり、説明したり、もしくは頭で理解することが難しいものかもしれません。
それに、私たちは小さい時から直感を“感じる”より“理解する”ように教えられることが多いです。感じるよりも、分別を持つようにと。
コーチはあなたへ好奇心を向け、そして傾聴します。その中で感じた直感を大切にし、あなたに率直に投げかけます。
重要なことはその直感が正しいとか間違っているとかではありません。
間違っていたとしても口にすることで 「それは全然違います。これですよ!」とクライアントが“それ”が何なのかをより明確に感じ取ることができたりします。
そのためにこの直感を投げかける関わりをします。
▷体の感覚や感情、イメージにフォーカスする
「今どんな感情が湧いていますか?」
「それって例えると何色ですか?」
「いま体の感覚はどうなっていますか?」
「(ジャンプしているイメージなら)ちょっと一緒にジャンプしてみましょう」
普段ではあまり聞かれないようなやり取りかもしれませんが、体の感覚や感情から何か気づきが生れることが多々あります。感覚や感情、イメージは人間に秘められた可能性の入り口だと捉えています。
必要であれば感覚や感情を体感する関わり(実際に体を動かすことなども)をしていくこともあります。